お盆の最後にお経の教えにある。天国と地獄の話を書きます。ある人が亡くなってあの世に到着します。道を歩いていると【地獄食堂】の看板があり、窓から中を覗くと、幅1メートルほどで奥にず~っと長いテーブルの上に、たくさんのご馳走が並べられていました。テーブルについている人たちが持っているのは1メートルもある長い箸。ところが、その人たちは自分のことしか考えていないので、その長い箸を使って食べ物を取ろうとします。食べることに必死で向かいの人の目玉を突き刺したり、隣の人の耳を突き刺したりして、食堂内は地獄そのものの修羅場でした。あまりの凄い光景にあきれてその食堂を離れると、次に【天国食堂】が現れます。中を覗くと地獄と同じ食堂の作りです。ところが座っている人たちは和気あいあいと食事をしています。同じ1メートルの箸で前に座っている人同士が何が食べたいか聞いて、自分の長い箸でつまんで相手の口へと運び食べさせていたのです。お経の中にある教えでは、地獄と天国の違いは、環境や状況の違いではなく、そこに暮らす人たちの心の持ち方の違いだけなのです。【自分のことしか考えない生き方か、相手を思いやる生き方か、を教えているのです】あなたはどちらですか……
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