今回もたくさんのご祈願をいただきました。波切不動明王鳴動釜の神秘的な音が響きわたるなか、神様へお伝えすることできました。お忙しい中でも参加していただいた福岡、山口、熊本の皆様ありがとうございました。ご祈願ご参加に感謝しています。今日は祈願が終わってからのご参加の方へ話した内容を書きます。
私たちは、生活している中で思うようにいかないときに、もっと悪くなるのではないか等と最悪のシナリオを描くくせがあるようです。悪くなる方向ばかり思ってしまうことを改めるべきなのです。中国のことわざに【人間万事塞翁が馬】というのがあります。昔ある村に物知りのおじいさんが息子と住んでいました。馬を使って農業をしていましたが、ある日大切な馬が逃げてしまいました。村の人たちが心配して皆で来てくれて『困ったね馬が居なくなって!』と口々に言うのでした。おじいさんは『困るかもしれん、そうでないかもしれん。』と言って、あまり心配している様子でももありませんでした。しばらくしたら、馬を探しに行った息子が逃げた馬以外に若い元気な馬まで連れて帰ってきました。また村人が家に来て『たくさんの元気な馬までつれて帰ってきて良かったね!』と、うらやましそうにお祝いを言ってくれました。おじいさんは今回も『嬉しいことかもしれんがそうでないかもしれん。』と言いました。喜こばないおじいさんを見て村人たちはあきれていました。又しばらくして息子が元気な馬から落ちて足を骨折してしまう大怪我をしてしまいました。またまた村人が家に来て『怪我をして大変だね!』と心配して言いました。おじいさんはまたまた言いました『この怪我が悪いことかもしれん、そうでないかもしれん。』。村中の人があきれてしまいました。それからすぐに、隣の国と戦争が始まり村の青年は皆が、戦争に行かされて全員が戦死してしまいました。おじいさんの息子だけは足が骨折していて戦争には行かず、おじいさんと仲良く暮らしたそうです。このことわざは、人生は予測できないものだから、良いことがあっても浮かれず悪いことが起きてもくさらず、自分で悪くなる」不安を作らないこと。先に起きる良いことも悪いことも予測できないことを予測するのは間違いです。頭の中で悪いシナリオを書かないで、色々な可能性に心を開いていれば、やがて良くなると信じられるようになります。何かあっても【そうかもしれん、そうでないかもしれん!】と、淡々と前向きに進んでいきましょう。
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